毎日の食事は猫ちゃんの健康を作ります。身体によくて猫ちゃんが喜んで食べてくれる物をあげたいと思うのは、飼い主さんの共通の願いですよね。
私も飼い猫が病気にかかってからフードに気を使っておけば良かったと本当に後悔したので、お気持ちは痛いほどよく分かります。そんな時、実際にお店に足を運ぶよりも、ゆっくりと冷静な判断の出来るインターネットからキャットフードを探す方も少なくないでしょう。
中でも、『キャットフード』で検索をすると必ずと言っていいほど目にするモグニャンキャットフード。気にはなるけれど、どのサイトでも大絶賛の嵐で、かえって「大丈夫かな?」と思ってしまいませんか?
ネットを見ていると良くない評判もチラホラ見受けられます。そこで、「結局のところ、モグニャンキャットフードは健康に良いのか良くないのかどっちなんだいっ!」という疑問をハッキリさせるため、詳しく調べて検証してみることにしました。
本記事では、飼い主さん達の実際の口コミや評判をもとにモグニャンキャットフードについて紐解いていきます!
目次
モグニャンキャットフードってどんなキャットフード?
口コミの前に、モグニャンキャットフードがどんなキャットフードなのかをご紹介いたします。
基本情報
特徴 | 【美味しさと、高い栄養価がバランスよく配合】
・新鮮な白身魚を63%仕様 ・グレインフリー(穀物不使用) ・新鮮な野菜やハーブを配合 ・子猫から老猫まで全てのライフステージに対応 ・全猫種に対応 ・人工添加物不使用 ・人間が食べても大丈夫なほど高品質で新鮮な食材を仕様 ・徹底された品質管理のもと製造 ・欧州ペットフード工業会連合(FEDIAF)の基準を満たした工場にて製造 ・産地であるイギリスから直輸入 |
価格 | 通常購入(単品都度購入)価格:3.960円(税抜)
定期コース価格:通常購入より最大割引率20%OFF!(購入金額により割引率が変わります) |
生産国 | イギリス |
販売者 | 株式会社レティシアン |
公式サイトを見ると、カナガンキャットフードの輸入販売を行っている『株式会社 レティシアン』が、猫にとっていらないもの出来る限り省いて作ったキャットフードとのこと。足し算ではなく、引き算方式で作られているのは、安心できますね。
生産者情報
モグニャンキャットフードの開発を行っている『株式会社 レティシアン』はキャットフードメーカーではありません。
元々は株式会社 オーダーチーズという、チーズ・ワインの輸入販売を行っている企業で、事業の一環として2011年から海外の優れたペットフードの輸入販売を開始しています。
その後、自社ブランドとしてモグニャンキャットフードを開発するさいにも、ペット先進国であるイギリスにある欧州ペットフード工業会連合(FEDIAF)の厳しい基準をクリアした工場で、徹底した品質管理のもとに製造、インターネットでの販売を行っています。
ネット上でステマを行っている怪しい会社のような言われ方をしていることがありますが、会社自体はしっかりとした輸入販売の会社のようですし、モグニャンキャットフードの公式サイトには問い合わせ先もしっかりと明記してありますので、何かあった時にすぐに相談できるのは安心できます。
(※ ステマ: ステルスマーケティングの略で、宣伝であると悟られないように宣伝をする行為)
愛猫の健康を願う飼い主さんなら、フードを選ぶうえで重視するのは価格よりも品質ですよね。そこで以下では、原材料や成分を検証することで、モグニャンキャットフードの品質を明らかにしていきたいと思います!
モグニャンキャットフードの原材料や成分
主原料
それでは、下の表でモグニャンの原材料を見てみましょう。まず、主原料として白身魚が贅沢に63%も使われることが目に留まりますね。
市販品の主原料は、トウモロコシ・小麦などの安価な穀物であることが多いのですが、もともと肉食動物である猫は穀物を消化する能力に乏しいと言われています。
いくら栄養があっても、それを消化できなければ意味がありません。そこで、近年ではモグニャンを始めとする「グレインフリー(穀物不使用)」のフードが、健康志向の飼い主さんから非常に注目されています。
モグニャンの原材料を見て分かるもう一つのことは、健康に悪影響を及ぼす合成着色料や香料、酸化防止剤などの人工添加物が含まれていないということです。
他のフードに含まれていることが多いエトキシキン・BHA・BHT等の酸化防止剤は、発ガン性が懸念されており、環境省が定める「ペットフード安全法」で含有量の上限が規制されているほどです。
モグニャンは、保存料に自然由来のミックストコフェロール(ビタミンE)を使用しており、健康を第一に考えながらも品質の長持ちにも配慮されて作られているのです。
成分
下の表でモグニャンの成分を見ていきましょう。
肉食動物である猫は、三大栄養素のうち特にタンパク質の重要性が高い生き物で、1日につき体重1kgあたり3〜5gのタンパク質が必要と言われています。
仮に猫の体重が5kgだとしたら、1日に必要なタンパク質は15~25gということになります。モグニャンでこの量がまかなえるか検証してみましょう。
体重5kgの猫に対する目安となる1日の給与量(モグニャン公式HPより)は、約70gです。
70g × タンパク質比率30% = 21g
1日に必要なタンパク質をきちんとまかなえていることが分かります。
タンパク質は多すぎても猫の腎臓に負担をかけますので、モグニャンに含まれているタンパク質の量は多すぎず少なすぎず、健康に最適なものであると言えるでしょう。
またこの成分表を見て「オメガ3とかオメガ6って何?」と思われた方も多いと思いますので、簡単に説明いたします。
オメガ3やオメガ6とは脂肪酸の一種で、魚などに多く含まれています。
オメガ3は高血圧の抑制や抗アレルギー作用があるとされており、オメガ6はコレステロール値抑正などの作用があるとされています。
モグニャンは原材料に魚が多く使用されていることもあり、オメガ3とオメガ6が豊富に含まれています。名前はなんだかイカついですが、体に優しい成分なんですね。
モグニャンキャットフードはこんな猫におすすめ
★ 子猫〜老猫、全てのライフステージの猫ちゃん
ヒューマングレード、栄養豊富で少量でもしっかり栄養が摂れるモグニャンキャットフードは全ての猫ちゃんにおすすめできるプレミアムキャットフードです!
★ アレルギー体質の猫ちゃん
モグニャンは穀物不使用(グレインフリー)、人口添加物不使用、白身魚が主原料であることからアレルギー反応が出にくいキャットフードと言えます。
★ 便秘気味の猫ちゃん
モグニャンの原材料には白身魚由来の良質な脂質と、サツマイモやかぼちゃ、リンゴといった天然由来の多くの食物繊維が含まれているので、便通をよくする効果が期待できます。
モグニャンキャットフードは猫に必要な栄養素がきちんと詰まったプレミアムキャットフードです。オールステージ対応で少量でもしっかり栄養が摂れるため、幼猫からシニア猫まで猫種も問わずおすすめできますよ!

モグニャンキャットフードの良い口コミ、評判
◎ 食いつきが良い
◎ 栄養価が高いので、小食の猫ちゃんでも安心
◎ 毛艶がよくなった
◎ アレルギーが治った
モグニャンキャットフードはお魚がたくさん入って高タンパクため、袋を開けると猫ちゃんの食欲をそそる匂いがもれるので、食いしん坊の猫ちゃんであれば袋を開けただけで『早くちょうだい!』とおねだりすることもあります。
“レビューがないし、サンプルもないので、購入、不安〜でしたが、開けた時の、香りも良く、臭くないです。すぐに喜んで食べてくれました。いい感じです。” (Amazonレビューより引用)
“我が家の猫ちゃんの中で1人だけ女の子なんだけど、これが1番食べてくれるご飯、モグニャン!(中略)ほんまに食いつきがすごいから飼い主からしたら安心します!” (Twitterより引用)
また、一匹で室内飼育をしているとどうしても食が細くなりがちですが、モグニャンなら少量でもしっかりと栄養が取れるので小食な猫ちゃんの健康維持にも安心です。
穀物フリーであること、白身魚を使っていることでアレルギーの改善になるのは何よりの効果ですね!
モグニャンキャットフードのイマイチな口コミ、悪評
△ 食いつきが悪い
△ 嘔吐・下痢・血便が出た
△ 高額なアフィリエイト報酬のあるステマ商品
△ 尿路結石になった
Amazonのレビューではかなりの低評価をたたき出しています。
これは、一つ一つよく考えてみたいところですね (o_o)!
食いつきが悪い
人間だって好き嫌いがありますから、猫ちゃんにだって好みはあります。
魚よりもお肉が好きな猫ちゃんには、モグニャンキャットフードの『いかにも魚』って匂いは嫌でしょうし、警戒心の強い猫ちゃんであれば、知らない匂いのするキャットフードに手を出さないのは仕方の無い事にも思えます。
今までのキャットフードに少しずつ混ぜて、徐々に慣らしていくと抵抗なく食べれるようになるかもしれません。
嘔吐・下痢・血便が出た
嘔吐をすると、飼い主さんとしては心配になってしまいますが猫ちゃんの嘔吐はそこまで深刻なものではありません。毛玉などを吐くこともありますし、物珍しくて一気に食べてしまい吐き戻す事もあります。
『モグニャンキャットフードに変えてから毎日頻繁に吐くようになった』わけではないのなら、いったんは様子を見てもいいのではないでしょうか。
下痢も同様、急にキャットフードを変えたことで胃腸がビックリしている可能性もありますので、キャットフードを変える期間を少し伸ばしてみるなど、様子を見るのもいいでしょう。
ただし、血便になるとちょっと違います。アレルギーの起きにくいモグニャンキャットフードですが、全ての猫ちゃんにアレルギーが起きないわけではありません。
猫ちゃんによってはモグニャンキャットフードでアレルギーが起きてしまうこともありますし、モグニャンキャットフードは関係なくて何かの病気かもしれませんので、出来るだけ早く動物病院で診察を受けましょう。
高額なアフィリエイト報酬のあるステマ商品
こちらは株式会社 レティシアンで取り扱っているほぼすべてのキャットフードについて言われていることです。確かに、ネットで検索をかければ「アフィリエイトなんだろうな~」というサイトは多いです。どのサイトでも絶賛していますから、怪しさ倍増なのもわかります。
でも、ネット社会の現在、アフィリエイト報酬のあるステマ商品は数多く存在します。企業だって売らなくてはいけませんし、テレビや雑誌で広告するよりも安く済みますからね。
先ほどもお話しさせていただきましたが、だからと言って、モグニャンキャットフードが粗悪だとは言えません!原材料、成分は申し分ないキャットフードですので、大切な猫ちゃんの健康維持に役立てる事ができます。
もちろん、現在猫ちゃんが病気であればモグニャンキャットフードよりも療法食の方がいいですし、猫ちゃんの好み、体質も考慮しなければなりません。
大切なのは、ネットの評価を鵜呑みにしないこと、評価は参考程度にして常に自身で判断するクセをつけることだと思います。
尿路結石になった
Amazonのレビューで「尿路結石になった」という声がありました。これは、ものすごく気になります..!
特に、雄猫ちゃんを飼っているならば一度くらいは獣医さんから注意を受けたことがある尿路結石。実は、これはキャットフードが原因になることもあるのです。
大切な猫ちゃんが尿路結石で苦しむなんて絶対にイヤですよね?一生懸命考えて選んだモグニャンキャットフードで、もしも尿路結石になってしまったら……考えるだけでも切なくなってしまいます。
でも、ただ不安がるだけではキャットフードを選ぶことも出来なくなってしまうので、まずは正しい知識を身につけましょう!
【尿路結石って?】
まずは尿路結石についてお勉強です。
尿路結石とは、膀胱や尿道に結晶や結石ができることで尿道がふさがれ、尿が出にくい、血尿がでるなどの症状がでます。猫ちゃんは元々あまり水を飲まないため、尿の濃度が高く、尿路結石になりやすい動物といえます。
尿路結石は、最悪の場合死に至る事もある恐い病気ですので予防と早期発見が大切です。
猫ちゃんの尿路結石は大きく分けて2種類あります。
① ストルバイト結石
② シュウ酸カルシウム
では、それぞれの特徴を見ていきましょう!
① ストルバイト結石
ストルバイト結石は1歳から6歳の若い猫ちゃんに多く、尿のpH が7.0以上のアルカリ性に傾くことでできる結石です。
猫ちゃんの尿に溶けだしているリンやマグネシウムは、酸性に溶けやすくアルカリ性には溶けにくいという特徴を持っているので、尿が酸性であればそのまま溶けて排出されます。
しかし、尿がアルカリ性ですと溶け出すことができずに結晶や結石となり、さらに恐い事に一度結晶ができると短期間で大きく成長してストルバイト結石(リン酸アンモニウムマグネシウム)になるのです。
酷くなると手術が必要な場合もありますが、多くは薬や食事療法で結石を溶かす事ができます。
② シュウ酸カルシウム
シュウ酸カルシウムは7歳から11歳の猫ちゃんに多く、尿のpH が6.0以下の酸性に傾くことでできる結石です。
カルシウムと結びつきやすいシュウ酸は、通常は腸の中でカルシウムと結びつき便として排出されます。この腸内のカルシウムが少ない場合、シュウ酸は便ではなく尿として排出されるのですが、尿が酸性に傾いてカルシウム濃度が上がると尿の中でシュウ酸とカルシウムが結び付き、シュウ酸カルシウムとなるのです。
さらに恐い事に、シュウ酸カルシウムは一度できてしまうと溶かすことは難しいので、取り除くには手術が必要になります。
比較するとこんな感じです。↓
ストルバイト結石 | シュウ酸カルシウム | |
尿のpH | 高い(アルカリ性) | 低い(酸性) |
結晶化しやすいpH値 | 7.7以上 | 6.0以下 |
かかりやすい年齢 | 1~6歳 | 7~11歳 |
治療法 | 主に食事療法療法
(投薬、手術が必要な場合も有) |
手術 |
酸性でもダメ。アルカリ性でもダメ。
難しいですが、尿のpHを6.0~7.0に収める必要があるようです。
【尿路結石を防ぐには】
★ 水分をしっかり摂る
尿路結石の予防には、フードだけでなく水分も重要です。水分不足で尿が濃くなってしまうと、どうしても尿路結石を発症する可能性が高まりますので、猫ちゃんが水をたくさん飲んでくれるように工夫しましょう。
猫ちゃんによっては水道から流れる水が好き、冷たいお水が好き、など好みがありますので、好みのお水をあげるようにしたり、運動をさせてお水を飲みたくなるように仕向けたり。食事だけではなく生活習慣も大切です。
★ 毎日の食事
尿のpHを正常に保つためには、もちろん食事も大切です。
モグニャンキャットフードに使われているクランベリーは尿を酸性にする効能があるので、尿がアルカリ性に傾くのを防ぐ役割もあるといわれています。カルシウム、マグネシウム・リンのバランスにも気を付けて作られているので、特別に尿路結石を引き起こすようなキャットフードではないといえます。
ただし、これはあくまでも予防の域です。同じものを食べていても、猫ちゃんの体質によっては尿路結石を引き起こす猫ちゃんもいますので、飼い主さんが普段からよく見てあげることが必要です。
★ 日頃のチェック
水分・食事に気を付けていても猫ちゃんの体質までは中々管理する事は出来ません。おすすめなのは『リトマス試験紙』を使って猫ちゃんの尿を定期的にチェックすることです。
特にモグニャンキャットフードに変えたばかりの頃は、こまめにチェックしてあなたの猫ちゃんの体質にあっているかを確認することが大切です。これは、モグニャンキャットフード以外のキャットフードを使った場合も同じことが言えます。
健康管理には日頃のチェックはかかせません!
参考URL: モグニャンキャットフードで尿管結石になる?1週間ごとのpH値測定結果
まとめ
いかがだったでしょうか。
ネットで話題のモグニャンキャットフードには、良い口コミも悪い口コミもたくさんあります。『結局モグニャンキャットフードって猫ちゃんにとっていいキャットフードなの?悪いキャットフードなの?』ってわからなくなってしまいますよね?
ネットの口コミはあくまで個人の感想です。話し半分、参考意見程度に聞いたうえで、猫ちゃんの状態を見ながら飼い主さんが判断することが大切です。
可愛い猫ちゃんには、健康でずっと長生きしてほしいと思うもの。『原材料』『成分』『会社理念』をしっかりと見て、調べて、あなたの猫ちゃんに合うかどうかは、飼い主さんであるあなたが判断して、楽しい猫ライフを送りましょう!

